田園風景を作る方法や工夫とは

Nゲージのストラクチャーやシーナリーは様々な製品が販売されているので、ジオラマで再現できない風景はないと言っても過言ではありません。
田園風景も例外ではなく、日本人には馴染み深い田畑やビニールハウスの並ぶ風景の他、外国の珍しい田園風景を再現することも不可能ではありません。ジオラマで田園風景を再現する場合、季節と栽培している作物を決めることが重要なポイントになります。

同じ場所でも季節によって風景に違いがありますが、田園風景はその傾向が顕著です。
季節によってはまったくの別世界のように変わることも珍しくないので、どの季節を再現するかで必要な物も違います。また、作物の形状も品種ごとに大きく異なるので、再現の際は注意が必要です。

田園風景の再現は土壌と植物の表現に気を配ります。同じ土壌でも田畑の中と車が行き来する道路では質感はまったく異なります。そのため、紙粘土や石こうなど異なるシーナリーを使い分けるのがリアルな質感を持たせる工夫です。植物も作物や雑木、芝生などで質感が違うことから、カラーパウダーやライケン、スポンジなど複数のシーナリーを用意しておきます。
色合いについても複数の種類を用意しておけば、光の加減や成長の早さの違いを演出できるので便利です。

外国の田園風景は日本には存在しない、特殊な形状の建物や道具が点在していることがあります。
農業に勤しむ人の服装も国や地域の特色を示すものなので、リアルなジオラマを作るなら資料集めを疎かにしてはいけません。